性別を移行する前、性別移行をはじめた後、性別移行の途中でどういう不都合があるのでしょう。この記事では、主に「周囲の人からどうみられるか」ということを軸に、性別を移行することで起こりうるトラブルについて考えていきます。今回は、性同一性障害MTFが、カミングアウトを先にしたうえで、性別移行をするという前提で書きました。ある程度性別移行をしてからカミングアウトをする場合や、性別移行が終わってから就職・転職や入学・転向、引っ越しなどで新しい生活をはじめる場合もありますが、今いる環境でカミングアウトをしてから性別移行をするという設定です。

性別移行する前の悩み

性別を移行する前は、当然のことながら男性の身体のままの方が多いです。そのため、周囲の人にはその人が性同一性障害であることがわからない場合がほとんどです。一部の人は、女性らしいしぐさや行動をするため、なんとなく性同一性障害かもしれないと思われている場合もあるでしょう。しかし、男性として社会生活を送ってきた性同一性障害MTFの当事者の多くは、外見は男性のままであることが多いです。

性別移行をしていない場合の悩みで多いのが、「自分の性別が気になる」「自分の身体が嫌でたまらない」といった悩みから、抑うつ状態になることです。鏡に映る自分の身体を見るのが嫌で、身だしなみも適当になってしまったり、「自分はこのままで本当にいいのだろうか」といった焦り、そして本当の自分を生きていないような感覚があったりします。

気にしないようにしたり、そのことを忘れて社会生活を送っている分には、特に問題もなく日々がすぎていきます。しかし、性別の悩みが大きくなってくると、だんだんと仕事が手につかなくなったり、パフォーマンスが低下したりして、社会適応がゆらいでいくことも多いです。

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近年になって生まれた性別とは違う性別で生きる、トランスジェンダー(トランスセクシャル)や「性同一性障害」といったことが知られるようになりました。そのことで、今まで漠然とした違和感だったのが、性別の違和であることに気が付く場合もあります。

性別の違和感や、本当は女性かもしれないと感じたからといって、すぐに「性同一性障害」であると思い込むのは早いと思います。一時的な気の迷いのこともありますし、性同一性障害出ない人でも多かれ少なかれ性・ジェンダーの揺らぎがあることもめずらしくないからです。

また、仮に性同一性障害であったとしても、だからといって性別を変えなくてはいけないわけではありません。もし、性別のことが気になって社会生活に支障がでているようでしたら、信頼できるメンタルクリニックやジェンダークリニックで相談することをおすすめします。

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