造膣しなかった人の意見

インターネットで検索してみたところ、造膣をしなかった人も結構いらっしゃるようです。

まずは、ゆみさんという方のブログからです。結構有名なブログなので、ご存じのかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

私が造膣しなかった理由として大きいのは

・セックスで使う予定がない
ダイレーションなど、術後メンテナンスが大変
造膣しない手術に比べて、手術のリスクが高い
・手術を国内でやる予定だった
※国内で造膣できるところも一応ありますが
そのときは情報がありませんでした。
ただ、国内での造膣はあまりいい評判を聞きませんね

というのがありました。

私が造膣しなかった理由―ゆみの女性化トランス備忘録など より

(下線、太字は筆者)

やはり、術後のメンテナンス(ダイレーションとか)の大変さや手術のリスクを考えるのは一理あります。ダイレーションは数年続けたら、頻度も落ちて行ってしまいそう(さぼりがちになるかも…)ですし、それ以外にも膣を清潔に保ったりとか大変そうですよね・・・。

また、手術を国内でやる予定だったが、その当時は国内で造膣のできる病院の情報がなかったとのこと。アンダーグラウンドでは、非推奨ながら行われていたようですが、なかなかそういう情報はでてこなかったようですね。

国内で公式に、造膣を含めた性別適合手術が行われるようになったのはこの10年くらいなので、日本は性別適合手術に関してはまだまだ発展途上なのかもしれないですね。

 この病院のHPにも書かれていますが、膣を作るのって大変だし、維持管理が大変。そのわりに、男性とセックスする予定がなければまるきり無用の長物です。

膣を作るには医療用ドリルで肛門近くに深さ20センチほどの穴をあけねばならず、手術時、さらに維持管理時に間違って傷つけて直腸まで突き破ってしまうということがけっこうあるらしい。

しかも、この病院や他の病院での術例写真を見せてもらったけど、きれいじゃないんです。男が見たら絶対にドン引きします。

性別適合手術 – 真理子の生活と意見 より
(太字は筆者による)

この方もやはり維持管理と、手術のリスクから造膣をされなかったようです。手術のリスクは、熟練の医師にお願いすれば、ある程度は大丈夫(手術に絶対はありません)だと思いますが、維持管理に時間がかかるのは忙しい人にとっては負担かもしれませんね。

方法やその人の慣れ具合にもよりますが、維持管理(ダイレーションとか)には結構時間がかかるようです(1日1時間以上かかるかも??)。特に、手術から半年~1年くらいの間は、しっかりとダイレーションをする必要があるそうです。(それ以後は、まじめな人は毎日するかもしれませんが、さぼる人はさぼってしまい、だんだんとふさがってきてしまうこともあるのかな??)

最後に、「きれいじゃない」と書いていますが、この方が手術をされたクリニックは名古屋にある有名なクリニックです。そこの院長さんは、腕がいいとの評判なのですが、造膣術にはあまり積極的ではないようです。ということで、経験した症例数も限られるでしょうし、一般的に造膣をしないほうが外陰部(大陰唇・小陰唇)はきれいに仕上がるともいわれています。

造膣のデメリット

  • 膣をつくると手術時の身体への負担が大きい
  • つくった膣がふさがらないように、拡げる作業(ダイレーション…痛みがあります)を続ける必要がある
  • 術後合併症(直腸ろう・尿道ろう・皮膚壊死 etc…)がまれに起こることがある
  • 造膣しないSRSに比べて、費用が高い

まとめ

これまでみてきたように、MTFの当事者が造膣をする理由は「自分は女性であるということの証明」「男性との性交渉の可能性を残す」「つくらなかったことで後悔しないように」といったことがありました。

その一方で、造膣をしなかった当事者は「手術のリスク・体への負担」「ダイレーションが大変」「合併症のリスク」「費用の高さ」「男性と膣を使った性交渉をする予定がない」といった理由で造膣をしないことを決めていました。

このように、造膣にはメリットだけではなく、デメリットもあるので、よく考えて造膣するか、しないかきめましょう・・・

これだでは、まとめにならないので、一応ですが私の考えを紹介しておきます。あくまでも、筆者個人の考えなので、参考にしてくださいね。

造膣には確かに、さまざまなリスクがあります。リスクを避けることも大切なことでしょう。しかし、あくまでも私の考えですが、次のような理由が特になければ、膣をつくっておいた方がいいと思います

  • 健康上の問題がある(病気や体力がない)
  • 年齢が高めでリスクが高い
  • 戸籍上の性別だけ変えられればいい
  • お金を少しでも抑えたい
  • 忙しくてダイレーションに時間を使えない
  • 膣を使った性交渉をするつもりはない

確かにダイレーションなどの維持は大変かもしれませんが、さまざまな困難を乗り越えて性別適合手術まで決断したあなたになら、きっと乗り越えられるはずです。手術のリスクは経験豊富な信頼のできる医師にお願いすることである程度はおさえられるとおもいます(それでも絶対に大丈夫とはいいきれません)。

初めて性別適合手術をする方や、若い方におすすめなのは反転法陰嚢皮膚移植法です。なぜなら、万が一術後に膣がふさがってしまっても、大腸法S字結腸を使ってまた造膣できるからです。

反転法(陰茎皮膚反転法)は、睾丸摘出をしてしまっている場合は、深い膣をつくることができないので、睾丸摘出をしてから時間がたっている場合は、陰嚢皮膚移植法(ガモン病院・ナグモクリニックなどで行っています)を検討してください。

 

2016/12/23 追記:

この記事の上記の部分において、反転法と陰嚢皮膚移植法を混同しているという指摘を、タイランドSRSガイドセンターの横須賀 様からいただきました。

反転法は、世界的に広く知られている伝統的な術式で、短時間で済む・費用が安い(こともある)ことはメリットです。しかし、主に陰茎の皮膚のみを膣の中張り(膣腔)につかうため、陰茎の長さによっては、十分な深さの膣がつくれないというデメリットがあります。

それに対して、陰嚢皮膚移植法(ガモン式)では主に陰嚢の皮膚を膣の中張りに使用するとのことです。メリットとしては、深い膣が得られることと、外陰部(陰唇)の再形成手術が不要であることなどがあります。デメリットは、反転法に比べて手術が複雑困難であることとされています。

 

私は、ガモン病院で陰嚢皮膚移植法を予定しています! まだ先になりそうですが。。

とはいっても、造膣には手術後の合併症などのリスクもありますので、手術法を決める際には、ご自身でご判断してくださいね。

最後になりましたが、引用させていただいたブログの方々、ありがとうございます。もし、何か問題があれば、お知らせください。

 

性別適合手術は信頼できる病院・アテンド会社さんへ!!

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