お久しぶりです、。
秋本番ですね。。寒い日もあったりして、体調にこたえます。。みなさんは、お元気でしょうか?
新学期が始まってから、更新が滞ってしまいました。いろいろバタバタしていて…←言い訳です(;’∀’) その間に、速読とかマーケティングとか、はたまた催眠療法とかいろんな本を読んで勉強していました。あとは、大学の授業ですね。。。
大学の授業や自分の勉強で忙しい日々を送っているうちに、「女性化」していることを忘れている自分に気が付きました。とはいっても、「女性であること」を忘れたのではなく、あまり性別を意識していなかったということです。その間も、無意識に女子トイレを使っていました。
「女性化すること」を忘れること?!
この「女性化」のことを考えないでも、普通に暮らせることが、“パスする”ということだと思います。パスとは「望み通りの性別として通用すること」で、トランス文化のギョーカイ(業界)用語です。別の言い方をすると、「生まれたときから女性であった」と思えること、意識的な努力をしなくても、女性として生活できていることが、本当の意味での「パス」だと言えそうです。
純女(生まれながら女性)さんは、「女性らしく」したり、「美しくなろう」とすることはあっても、「女性になろう」と努力することはありません。何もしなくても女性だからです。それに対して、MtFさんは「女性になろう。女性になろう」といつも考えていて、頭の中がそのことでいっぱいになっている人も少なからずいます。
ところで、女性を「女性らしく」するのは、遺伝子や内分泌など身体の内面からの働きかけ(作用)や、小さいころからすりこまれてきた、文化的なジェンダー観です。身体の内面の作用や外からの文化的要求は、通常意識することはありませんが、非常に強力に働きます。例えば、わずかなホルモンバランスで男になるか女になるか決まります。また、「女性は~こうでなくてはならない」「男性は~~~こうしなければならない」のような信念は、私たちの行動の選択に大きな影響を与えます。
なぜ女性は女性になるのか:意識と無意識の力動モデル
ここまで読んで、「女性になろう」と考えるとなかなか女性になれないのに、何も意識しない純女さんが何もせずに女性になっていくのはどうしてか、不思議に思っているかもしれません。私もずっと不思議に思っていてのですが、ついこの間その答えが見つかりました。ヒントは、意識と無意識にありました。
純女が何もしなくても女性になっていくのは、「女性である」ことをその人の無意識が信じているからです。一方、生まれながらの男性は無意識のレベルで「男性であること」を知っています。そのため、何も意識しなくても男性になります。では、性同一性障害の場合はどうでしょうか。おそらく「意識」の性別と「無意識」の性別がずれているのではないでしょうか。精神分析的なアイデアです。。。フロイト・ユングなどの考え方とはちょっと違いますが、わたしなりに考えて、パターンに分けてみました。
a) 身体が男性で、意識が男性、無意識も男性:
というのが、一般的な男性です。
b) 身体が男性で、意識が男性、無意識が女性:
その人の身体の性と性自認は一致していますが、どこかに女性的な面を持っています。
無意識が女性になろうとするのを意識が抑圧している状態ですので、何かのきっかけで、無意識に抑圧された女性性が暴走して、女性になりたいと思うようになるかもしれません。
悩み
- 男性の身体がいやだ
- 男性であることに違和感がある
対策
- 無意識に男性であることを信じさせる ⇒男になる
- 意識的に自分は女性であると思い込み、無意識が女性になるのを許す ⇒女になる
c) 身体が男性、意識が女性、無意識が男性:
社会的な理由(文化や家族の希望)や、職業上の理由、あるいは趣味で性別を変えたいと考えている人は、このパターンです。無意識が男性ですので、女性になろうとしてもなかなか進みませんし、葛藤が起こります。
悩み
- 男性の身体は好きではない(都合が悪い)
- 女性になろうとしているのに、なかなか女性になれない
対策
- 無意識に女性であることを信じさせる ⇒女になる
- 女になるのをあきらめる ⇒男になる
d) 身体が男性でも、意識が女性、無意識も女性である場合:
身体は、自然と女性化します。すべてのMtFが目指すべき状態です。。
まもなく、 d’) 身体が女性(的)になり、意識が女性、無意識も女性になります。
※a)~d)の、意識/無意識が女性(男性)であるというのは、それぞれを女性(男性)が占めている割合が多いという意味です。。
※DSM-5(アメリカ精神医学会による診断マニュアル)などの性同一性障害の診断基準に当てはまるのは、私のモデルでは、b) 意識[♂]無意識[♀]だけですが、その人が性自認と体の性のずれに悩んでいるならば、c)の場合の一部についても、性同一性障害と診断されるべきではないかと、私は考えています。
意識、無意識ともに女性であると思うことで、身体の女性化が進みます。あなたのトランス願望の源がb)であれ、c)であれ、(身体が)女性になりたいのなら、最終的には、d)になるように目指します。
意識だけ女性になろうとしていると、うまくいきません。なぜなら、意識すればするほどできなくなっていくからです。人間の身体の機能の多く(成長や変化も含む)は、無意識が管理しているのです。例えば、不眠症の人は寝ようとすればするほど、よけいに眠れなくなります。本来寝るという行為は意識的にするものではなく、自然と眠るものだからです。ほかにも、スピーチでも事前に練習したのに、本番に限ってあがってしまうのは、うまくやろうと意識しすぎるからですし、意識的に心臓を止めることもできません。
長くなりましたが、意識的に女性になろうとすればするほど、女性にはなりにくいってことです。
女性になるためには、あなたの自身の無意識が「女性である」と信じることが必要です。あなたの意識は、無意識が女性になろう(しよう)とするのを、許してあげるという心がまえでいてください。
女性になるための自己暗示
では、無意識に女性であることを信じ込ませるにはどうすればいいのでしょうか。詳しくはまた別の記事で書きますが、簡単な方法を一つご紹介するとエミール・クーエ流の自己暗示です。
毎日、朝晩、、
「私は女性である。日に日に、ますます女性らしくなっていく。」
と20回唱えるといいです。
これは怪しい宗教でもなんでもなく、自己暗示です。。。
「いたいのいたいの飛んでけ」とかに近いかも。。そんな迷信信じないって人は、無意識に信じ込ませるための行動と、科学的に理解しておいてください。
なぜそうなるかは、クーエの本を読んでくださいwww (後の記事で詳しく紹介するかも)
ポイントは、まず、無意識の力を信じることです。
そして、雑念(ほかの考えや不信感など)が浮かんできても、暗示文を唱えることだけを意識して、雑念は浮かぶにまかせておいてください。
☆起きたときや寝る直前に唱えると効果的です。無意識が活性化している。
最後にと、女性ホルモンを服用するとだんだん女性らしい身体になりますので、女性ホルモンは無意識に「自分が女性であること」を信じさせるのにも役に立つかもしれません・・・
ほかにも、自分が女性である証拠を見つけてみてください。「私は女性である。その証拠に、かわいい」とか「~~その証拠に、文字がきれい」でも「~~その証拠に、やさしい」でもかまいません。。。
エッセイ, パス, パス度, 女性化, 心, 性同一性障害, 生き方, 社会生活, 精神面