性同一性障害(MtF)やニューハーフが、女性に近づくためには女性ホルモンが欠かせません。しかし、副作用もあるため、注意が必要です。本ページでは、女性ホルモンの副作用や摂取する際の注意点を説明します。
女性ホルモンの注意点
信頼できるジェンダークリニックの医師の管理のもとで、女性ホルモンを摂取したほうが安全です。女性ホルモンの錠剤を個人輸入する方法もありますが、効果的な使用方法は自分ではわかりませんし、万が一副作用などで体調を壊しても、自己責任になります。
また、診断がない状態で女性ホルモンをとって、外見だけ変わっても、診断書がないとうまく社会に適合できない可能性が高いです。例えば、学校や職場などで周囲の理解を得ようする際、診断書がないと信用されません。
個人判断での女性ホルモンの摂取はかなりの危険性と、困難を伴うので、当サイトでは積極的にはおすすめしません。
しかし、ジェンダークリニックでの診断には時間がかかるため、「一日も早く女性に近づきたいのに、待ちきれない!」という場合は、自己責任で注射を打ってもらったり、錠剤を個人輸入して飲んだりするのも一つの方法でしょう。
実際、管理人も診断が下りる前に女性ホルモンを注射していました。
その時は19才でした。ひと通りの男性化が完成し、さらに進む男性化になやみ、一日も早く男性化を止めたいとあせって、どうせ男のまま生きるのならと、死ぬ覚悟で、美容外科でホルモン注射を打ってもらいました。その後無事診断が下って、今はジェンダークリニックで打ってもらっています。
やめても男には戻れない
ところで、女性ホルモンは一度したら男性には戻れないと思っていた方がいいです。数ヶ月で、男性機能が失われます。また、一度女性化した身体は、男性ホルモンを取れば元に戻るという単純なものでもありません。青いインクをたらして、青くなった水に赤いインクを入れても元の透明な色にはならないのと同じです。
事実、女性ホルモンをとって、間違っていたということで、悩み自殺して亡くなる方は結構います。
もし性同一性障害ではなかった場合は、取り返しがつかないため、女性ホルモンの摂取は慎重に判断してください。
完全に女に成れるとは限らない
女性ホルモンを飲むと、女になれると思い込んでいる方が多いですが、女性ホルモンは、女性に近づけることが目的です。これ以上の男性化を止めることと、皮膚や髪の質や脂肪の突き方を女性らしくすることが期待できます。女性らしい体つきにはなりますが、一度男性化した骨格や身長などは変わりません。
また、女性と見られるかどうかは、女性ホルモンによる身体の変化だけではなく、しぐさや行動、話し方などで総合的に見られるので、日々女みがきの努力が必要です。
女性ホルモンの副作用
女性ホルモンは副作用も多いので、気をつけてください。特にMTFの場合は、女性化を急ぐあまり、必要以上にとりすぎてしまうため、副作用のリスクが高まります。
副作用としてよく起こるのが、血栓症です。女性ホルモンには血液の凝固作用があるため、血が血管の中で固まって血栓になりやすくなります。血栓は、肺で詰まったり、心臓で詰まったり、脳で詰まったりすると、命にかかわります。
また、エストロゲンは、乳がんなどの癌の進行を早めるため、注意が必要です。家族に乳がんになった人がいる場合は、なりやすいようです。
さらに、女性ホルモンは肝臓で分解されますので、肝臓に負担がかかります。お酒やたばこをとの併用には注意が必要です。
体調を壊してしまうと、最悪の場合ホルモンを使うことができなくなってしまうこともあるので、女性化をめざすMTFにとっては一大事です。
定期的に血液検査をしたほうがいいです。少なくとも3ヶ月に1度は、肝機能と血液の凝固性の検査を受けましょう。
女性ホルモンをたくさん使用することの危険性については、こちら↓↓
女性ホルモン剤の具体的な副作用については、次の記事が詳しいです。
それでも、私は女性ホルモンをはじめたい!
海外の薬を個人輸入することができます。。
方法は今のところは、お教えすることはできないのですが、下記のページにヒントが見つかるかもしれません(笑)
副作用, 女性ホルモン, 女性化, 身体的治療