こんばんは! さくらです。。

もうすぐ8月、、暑さの盛りですが、いかがお過ごしでしょうか。

今回は、ニューハーフや性同一性障害といったMtFが女性化するのに欠かせない、女性ホルモンの選択について考えてみます。

 

ここでは、ガイドラインによらない「自己判断での身体女性化」の参考として、私自身の例を示します。 すでに、ジェンダークリニックでの診察を受けている場合は、医師の指示にしたがってください。  また、内容の科学的根拠には十分留意しますが、生化学や薬理学が専門ではないため、保証はできません。自己責任で参考にしてください。

エストロゲンは種類が3つ

女性ホルモンは働きの上で、エストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)に大きく分けられます。

女性の体の働きを維持しているホルモンはその他にもありますが、女性らしい身体を作っているのは、主にこの2つです。

そして生まれながらの女性では、この2つのホルモンのバランスによって生理周期が作られています。

 

MtFの身体の女性化では主に、エストロゲンが用いられます。エストロゲンは、女性らしい身体をつくったり、卵胞を育てたりします。

ちょうど、男性ホルモンが男性らしい身体をつくったり、精子をつくる手助けをするのと対応しています。

それに対して、プロゲステロンの主な作用は、妊娠しやすくすることのため、女性化に対する効果は限定的なのです。

 

じゃあ、エストロゲンをとればいいのね! その通りです。エストロゲンは錠剤や注射剤などによって投与されますが、いくつかの薬剤があり、含まれるエストロゲンの種類が異なります。

エストロゲンにはいくつかの種類があるんですね。

エストロゲンの種類

自然に存在する、女性ホルモンは以下の3種類があります。

 

  • エストロン (E1)
  • エストラジオール (E2)
  • エストリオール (E3)

E1~E3どれも女性ホルモンの受容体に結合して、女性ホルモンとしての作用を示しますが、その結びつきやすさや体内で分解される割合が異なります。

活性の強さでは、エストラジオール(E2) > エストロン(E1) > エストリオール(E3)という順ばんで、エストラジオール最も活性が強く、その次にエストロンです。

それぞれ代表的なお薬は次のとおりです。

エストロン

プレマリン、エストロモン、プレモンなど

エストラジオール

プロギノン・デポー、オバホルモン・デポー、オエストロジェル、プロギノバなど

エストリオール

エストリール・デポーなど

 

ガイドラインに乗っ取らない、自己判断での身体の女性化では、入手のしやすさや価格の安さから、プレマリン錠がよく使われています。

プレマリンは、妊娠した馬の尿から抽出された、複数のエストロゲンが含まれていて、結合型エストロゲンとよばれます。

しかし、実際にヒトの体内でエストロゲンとして作用するのは、主にエストロンのため、E1に分類されるのです。

 

プレマリンは主成分がエストロン(E1)なので、身体女性化の作用はあります。プレマリンは効きます!!

 

それに対して、一番活性の低いエストリオール(E3)では、元男性に対する女性化作用はほとんど期待できません。

一番活性が強いのはエストラジオール(E2)ですが、注射での投与がメインです。錠剤もあるのですが、ニューハーフ界隈(ガイドラインによらない女性化する人たち)ではあまり用いられていないようです。

エストラジオールの錠剤が高いわけではないのですが、エストロンの代表的なお薬プレマリンの知名度が高いからでしょうか。

 

  プレマリンの成分(参考)
①エストロン硫酸エステルナトリウム
②エクイリン硫酸エステルナトリウム
③17α―ジヒドロエクイリン硫酸エステルナトリウム

このうち人間に作用するのは、①エストロンだけです。

プレマリンかエストラジオール(E2)か

プレマリンでも女性化の作用はありますが、エストラジオールとくらべて活性が弱い(女性化作用が弱い)ため、エストラジオールと同じ効果を得ようとしたら、エストラジオールより多くの量を使わなくてはならず、身体の負担が増えます

また、プレマリンの主な投与経路は内服のため、服用から作用して代謝され排出されるまで、肝臓を2回通過することになり、負担が大きいのです。

それに対して、エストラジオールでは注射薬や貼り付け薬・ジェル役など外用薬など内服以外にも複数の投与形態があります。その場合、肝臓を通過する回数が抑えられ、負担は軽くなります。

このように、肝臓に対する負担や使う量が少なくて済むことから、エストラジオールの方がいいといえるでしょう。実際に、ジェンダークリニックでは、エストラジオールの筋肉注射が行われています。

 

※単純に活性の強さで比較した場合です。実際の受容体の結びつき方は異なる可能性があります。

MtFの女性化にはエストラジオール

肝臓への負担を考えて、できれば筋肉注射の方がいいです。また、1~3週に1度で比較的血中濃度が安定するというメリットもあります。

しかし、注射は病院でしかできないため、近くに女性ホルモンを打ってくれる病院がないと、できません。

エストラジオールには錠剤もあり、個人輸入ができます。個人輸入については、また別の機会に詳しく下記ますね。気になる方は調べてみてください。

 

参考までに、個人輸入できるエストラジオール剤です。

個人輸入とは自分で使う外国の薬を一定の条件のもとで、輸入できる制度です。自分で使う文には合法ですが、他人に譲渡したり転売すると違法です。

 

 

オエストロジェル:ジェル剤、身体の外に塗るお薬です

プロギノバ、エストロフェム:錠剤、内服。

プロギノバ

エストロフェム

クリマラ(パッチ): 貼り付けるタイプ

 

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他にも個人輸入できるサイトはありますが、オオサカ堂は私も使っていておすすめです。

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