セクシャルマイノリティ(LGBT)の当事者は、他人から理解してもらえなかったり、自分が受け入れられなかったりして、さまざまなことに悩んでいます。なかでも、性同一性障害(GID)の当事者の苦悩は大きいと思います。

同性愛者などは、カミングアウトが一つのゴールです。それに対して、性同一性障害の場合は、カミングアウトして、体を治療したり、社会的に女性として生活できるようになるまで、さまざまなことを乗り越えなくてはなりません。

私自身GID・MTF(生まれたときの体の性別は男→女)の当事者ですが、男性的な自分の体がいやでいやでたまりません。また、女性化をはじめてしばらくたちますが、いまだに「あいつニューハーフだろ!」とかいわれることもあり、落ち込みます。それだけでなく、服用している女性ホルモンの副作用や、周りの人との人間関係など困難なことばかりです。

本当に大変ですよね。。知り合いのMTFさんで、うつ病などの精神障害を抱えている人も結構います。この記事では、管理人が実践している(考えた)性同一性障害MTFが前向きに生きる方法を紹介します!!

わりきりが大切

完璧はめざさない

まず、体のことですが、すぐに完璧を目指さないほうがいいと思います。どうしても、男性的な部分が気になってしまいますよね。私自身も、自分と純女(生まれながらの女性)の体を比較して、落ち込んでばかりです。

変えられないものは、変えられないんです。一度成長してしまった、身長・肩幅などの骨格はどうしようもありません。。女性ホルモンを飲んでも、筋肉が減って少し細くなるくらいで、骨格まではかわりません。

とはいっても、「いつかどうにかなるのではないか」という期待を持たずにはいられない人もいるのではないでしょうか。私も骨格はしかたがないと、自分に言い聞かせていますが、どうしてもあきらめられていません。

でも、自分の現在の体を受け入れて、それをベースにどういう女性になるかを考えることができたら、とても楽だろうなって思っています。あなたにも、女性らしいところは絶対あります。体のパーツを探してみてください。女性らしいパーツが一つくらいはありませんか? 思い当たらない方は、性格や趣味・特技など自分の好きな部分をみてみてください。もしなかったら・・・、これから女性らしさを増やしていきましょう!

わりきれないとつらいです

性同一性障害の当事者の自殺年慮・自殺はそうでない人より多いといわれています。性転換後(性別適合手術後)に自殺する人も少なくないそうです。理想の自分と現実の自分の差に押しつぶされ、絶えられなくなってしまう人が多いようです。

なので、自分のよい部分を見るようにしましょう。他人と比べても意味はないですよ。。純女さんでも体の大きい人はいますし、自分より女性らしくみえるMTFさんでも、顔だったり、身長だったり、肩幅だったり、骨盤だったり、声だったり、なにかしらコンプレックスをもっているものです。

今の自分をしっかり見て、よい部分を磨いて、かけている部分は可能かどうかみきわめて、できそうなら追求すればいいと思います。

たとえば、顔に自信がなかったら、美容整形で女性らしい顔にすればいいですし、肩幅だったらストレッチや姿勢、服装を工夫すればある程度カバーできます。

努力してもどうにもならなそうなことは、潔く捨ててそのほかのよい点(女性らしい点)を増やしていってくださいね☆

あなたはせっかく綺麗なのに、もったいないですよ。つまらないことで落ち込んで、後ろ向きになっていては。

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周りの人の理解のもと女装して生活できればいいのか、女性らしい持ち物を持つだけで満足なのか、女性ホルモンである程度ふっくらした体つきになればいいのか、性別適合手術をしたいのか、顔だけでも女性的に整形したいのか・・・・、体は男のままでも仲のいい人に女性として接してもらえればいいのか・・・。人によってそれぞれだと思います。

でも、女性になることが「目的」ではないですよね?女性になってやりたいことはなんですか? 女性的な職業につきたい?お化粧やファッションを楽しみたい? 女性と同姓として仲良くしたい? これもまたそれぞれでしょう。体はまだまだ男性的でも、ある程度「目的」が達成できているのなら、それでいいではありませんか?

(わかりきったような書き方をして、ごめんなさい。私自身も毎日自分に言い聞かせています。。。)

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