このサイトでは、性同一性障害(MTF)やニューハーフさんなど、男性の体で生まれた人が女性として生活するための方法を紹介してきました。読者の方から、「いろいろなことが書いてあるけど、逆にどうしたらいいかわからない」という声をいただいたので、この記事では、女性化の手順を整理してみたいと思います。
女性化の手順は、人によって異なります。また、どこまで女性になることを求めるかも人によって違うと思います。人によっては、性別適合手術だけで満足するかもしれませんし、反対についているものがついているままでも、顔や胸などが女性的になれればいいという人もいるでしょう。
ここで紹介する手順は一例ですので、すべてする必要はありませんし、順番もこの通りである必要はないです。
ニューハーフさん向けの、フルコース(整形なども含む)ですww
- 女性として生きることを決心する
- カミングアウト
- 女性の服装・しぐさで生活してみる
- 女性ホルモン
- 顔の女性化(美容整形)
- 豊胸・豊尻
- 名前の変更(改名)
- 性別適合手術(性転換手術、SRS)
- 戸籍上の性別の変更
今回は1~3まで紹介します!!
1.女性として生きることを決心する
自分の心が女性だと気づいたら、そのまま男性として生きるのか、女性として生きるのかを考えます。
なんのために女性化したいですか?
心が女性(女性になりたい)と思ったら、まずはなぜ女性になりたいか考えてみてください。一時的な興味からなのか、女性の姿をした自分に興奮するからなのか、女性の姿をして仕事をしたい(職業ニューハーフ)からなのか、自分が女性として社会で生活したいからなのか…。さまざまな理由があると思います。
女性として社会で生活したい以外の理由で、安易に女性ホルモンに手を出すなど女性化をすすめると、後悔することになるかもしれません。一度女性化してしまった体は、元に戻りません。生殖能力も失います。また、女性ホルモンを服用したからと言って、完璧に女性になれるわけではないです。もちろん、まったく効果がないわけではありませんが、期待しすぎると、がっかりします。
特に、あなたがまだ未成年・思春期の場合は、成長の途中である一時的な性別の迷いかもしれないので、安易に決断しないでください。専門クリニックや理解のある両親・学校の先生・カウンセラーなどに相談してくださいね。
女性として生きるのは、男性のまま生きるよりつらいこともあります
まず、女性ホルモンの副作用があります。気分が落ち込みやすくなったり、めまいや頭痛がすることもあります。重たい副作用では、乳がんや血栓症があり、血栓症はつまる場所によっては、命にかかわります。女性ホルモンを続けると、お金もかかります。
ある程度女性らしくしようとすると、今度は周囲の目が気になるようになります。体がまだ男性なのに、女性の服装をしていると、笑われるかもしれません。女性ホルモンを服用して、ある程度女性らしくなってくると、あまり気づかれなくなりますが、たまに気づかれると「オカマ」「ニューハーフ」といわれることもあるでしょう。社会的な立場を失うかもしれません。職業選択の幅もせばまるでしょう。
したがって、女性として生きるには、強い精神力が必要です。何を言われてもへこたれない、自分は女性だと心から信じる力です。女性になりたいのに、(精神的に)たくましくならなければならないのは、逆説的ですよね(-.-)
でも、心が強くないと、途中で心が折れます。性同一性障害のガイドラインにそって治療するさい、性同一性障害の診断やホルモン療法の許可の基準として、「ほかの精神障害がないこと」とされています。これは、つらい性別移行に耐えられる人のみ、女性化にすすむようにではないでしょうか。
どんなにつらくても、絶対に乗り越える! 女性として生きられるなら、何があっても大丈夫! という覚悟がある場合のみ、女性化にすすんでください。
追記:
身体の女性化をしたい理由として多いのが、性同一性障害(MTF)であって男性的な体が嫌だという理由が多いです。あなたが本当に性同一性障害かどかわかれば、本当に女性化したいのかそれとも趣味で女性の気持ちを体験してみたいのか、考える一つの参考になると思います。
性同一性障害(MTF)向けの自己診断テストをつくってみましたので、本当に性同一性障害かわからないという場合は試してみてください。※このテストは簡易的なもので、結果の妥当性はあまりありません。正確な診断は、信頼できる医療機関を受診してください。
性同一性障害だから、かならず女性として生きなくてはいけないわけではありません。人によっては、男性のまま生きることが適切な場合もありますし、周囲の状況によっては男性のまま生きざるを得ない場合もあるでしょう。しかし、もし自分が性同一性障害かもしれないとわかれば、次のステップが見えてくるはずです。もし、性同一性障害の治療として、身体の女性化をしたいのであれば、信頼できる専門医を受診されることをおすすめします。
2.カミングアウト
(準備中です)姉妹サイトの記事をご覧ください。。
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